ビルケンのロンドンをボストンへ?

履いているうちに靴下が脱げてしまうロンドン

私物です。

ビルケンシュトックの定番から少しだけ外れた位置にある(?)ロンドン。サンダルと靴の間にあるような、かわいらしいデザインです。カラフルな靴下と合わせて、オシャレを楽しまれる方も多いモデルではないでしょうか。

ボストンなどと違い、踵の部分に革がある為、安定感があるのですが、革と靴下が絶妙に擦れて靴下が落ちてしまいます。右足は3分ほど歩いただけで、画像のように落ちてきます。左足は結構頑張ってくれるんですが…。

踵の革を外して切って貼る

踵部分の革が無ければ快適に履けるので、切ってしまうことにします。外さなくて切ることは可能ですが、切り始めと切り終わりが、ほぼ確実にガタガタになることでしょう。

ロンドンの革を外すには、ソールも外さないといけません。まだそこまで履いていない状態だったのですが、全部削ってしまいました。何とも罰当たりな行為です…。
因みに、ビルケンは新しい状態だと、ソールを外して再利用するのが困難です。非常に強力にくっついている為、熱で温めて接着剤を緩めてから剥がす(もしくは削る)のですが、剥がすとソールが小さくなります。何とも不思議ですが、スポンジ系のソールは温めると小さくなっていきます。

切りはじめと切り終わりが繋がるように切ります。外した状態なら非常に楽ですが、外さずにこの状態のように切るのは、難易度がひじょ~~に高いです。
外したかいもあって、違和感がありません。

革を取った時に一緒に剥がれたコルクも、しっかりと補修してから張り付けてあります。

ソールを貼って完成

ソールにはvibram社の8327(茶)を使いました。ビルケンの純正のソールに似たデザインで、サンダルなどには特にお勧めのソールです。軽さや滑りにくさがあり、減りもそこまで早くありません。
最近気づきましたが、このソール、足音が鳴りにくいです。

ビルケン純正のソールもお取り寄せ可能ですが、画像の8327ソール交換代金より、3000円ほどアップするので、オススメは致しません…。

ビルケンの形に合わせてソールを調整し、交換が出来ました。以前のソールは白色で春夏感がありましたが、焦げ茶色にすることで秋冬感が増しました。

履いていくうちに靴下が落ちるロンドンも、まるでボストンのようになり、これで快適に履けるようになりました。修理と言うよりはカスタマイズかなと思いますが、こういったご相談もお気軽にお問い合わせください。

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