変えたい時が換え時

履きこんだ靴のソールを新しくする、ソール交換は靴修理の花形とも呼べる修理なのかもしれません。
そんなソール交換ですが、交換するタイミング、というものが少し分かりづらく感じる方も居るのではないでしょうか。
下記を修理目安としてご参考にしていただければ、と思います。

ソールの模様が消えかかっているので、換え時…と思われるかもしれませんが、意外とここから粘ってくれることがあります。ソールの凹のところまで削れてきても、その下にはまだ一応ゴムやスポンジの層が残っているので、短距離しか歩かない人なら、この状態でも使えます。
ですが、模様が消えている為、グリップは効かなくなります。雨の日にマンホールや鉄板の上などを歩く際には、十分にご注意ください。あまりにも滑るようならソール交換をお勧めいたします。

このソールは、まだまだ履けそう…と思った方は要注意です。ちょうど画像真ん中あたりにある、波打ったような模様の部分、ここに穴が開いています。靴の反りをよくするために、真ん中をスリット状に空けてあるソールもあります。この状態で雨の日を歩くと、いとも簡単に靴下まで浸水します。

レザーソールの場合、糸が縫い糸が切れていたり、真ん中辺りがペコペコしだしたら換え時です。
糸が切れたまま歩いていると、躓いたときなどにガバッとソールが開くことがあります。そうなる前に糸を縫い直して、上からハーフラバーを貼ることで問題ないこともあります。
真ん中がペコペコとは、レザーソールがあと数mmしかないときに起こる現象です。触ってみると、一番減っている真ん中のとこがペコペコとたわみます。例えるならトランポリンのような…(違うかな…違うかも…)。この状態だと、あと数回で穴が開くことでしょう。交換が難しい、中の素材にダメージを与えないためにも、早め早めの対処が必要です。

穴が開いているソールは、ドクターストップ状態です。履くのは止めて、交換しておきましょう。

剥がれてしまった靴、特に古い靴に関してはソール交換をお勧めいたします。
製造・購入から20年~と経ってしまった靴は、接着剤の劣化や、元々付いていたソールの劣化で剥がれてしまいます。接着剤の劣化ならまだしも、ソールが劣化したものだと、再接着したとしてもすぐに剥がれてしまいます。
ソールの劣化は、屈曲させたときにひび割れがあるかどうか、硬すぎないか、で判断が出来ます。ゴムなのに異様に硬すぎるソールは、劣化している時があります。
因みに、vibramの茶色系のソール資材は、劣化すると段々と緑がかった茶色に変化していきます。

色々と申しましたが、自分の場合、新しいソールを試したいので、まだまだ履ける画像のような状態でも交換してしまいます。
つまり、変えたい時が換え時、ということです。

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